【山の神社に奉納する】
jinja

地元のしきたりで、十二年に一度本家か分家から、赤ん坊と食べ物を山の神社に奉納する。
翌日行くと赤ん坊、食べ物は消えている。
赤ん坊を奉納する家は元々そこの地主。

森で生活をするわけだが、森の中に入りすぎると八つ裂きにされる。
社も建てて毎年食べものを奉納するが、それでも被害は出る。
それで地主が自分の家の赤ん坊と一緒に神社のお堂に入り、ひたすらもう襲わないようお願いをしたのだが、なぜか眠ってしまった。


「赤ん坊はうまい。おまえの家の赤ん坊を捧げるなら襲わないでおく」
と、夢の中で声を聞いた。
起きるとお堂の扉は閉めていたのに、赤ん坊はいなくなっていた。
それから山に入っても誰も襲われなくなった。

奉納前の一週間かそこらは、村人が奉納するための食べ物を持って来て、車に載せるのを手伝ったので忙しかった。
当日、食べ物を軽トラに載せて神社に入るための山道をいく。

子供は神社に入っちゃいけないから、俺は車から食べ物を下ろすのを手伝わされた。
すげー量で色んな匂いが混ざっていた。

その日の夕飯は豪華だったけれど静かだった。 
翌日神社に友達といってみた。
もちろん食べ物のためだ。
魚や肉はダメでも果物はいけるだろと思っていた。

神社に行ってお堂の中を見ると何もなかった。
軽トラや車で運んだ食べ物がない。
運んだのはここじゃないのかも…と思ったが、扉を開けた時果物や魚の匂いが少し残っていたのでここだったと思う。