【おさっしゃと呼ばれる祭】
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わたしの住んでいた所は約三十年前の当時からすでに過疎の進んだ山村でした。

里からやや外れた山中まで四百段ほどの丸木を据えた山道が続き、古いお社があります。 そこは二間四方ばかりの小さな社殿一つだけで、ここ何十年も改築などされておらず、 柱などは相当傷んでいました。
ご神体は社内にはなく、背後の深い山々がご神体そのものであるようでした。

当然、神職も常駐してはいません。
社の前は草木が刈られて小さな広間となっておりましたが、 そこに神職はじめ村の主立った者が集まって土地神へ捧げるお祭りをとり行うのです。
それが「おさっしゃ」と呼ばれるお祭りでした。


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